こんにちは、ニコ（夫）です。
これから我が家の資産形成についてもブログで書いていきたいと思います。
さて、皆さんに質問です。あなたにとって最も大切な資産とは何でしょうか？
資産形成の記事を書くにあたり色々と考えた結果、健康こそがもっとも大切な資産であるという結論に達しました。言い換えれば、健康とは投資対象として非常に価値があるものだ、ということです。
お金持ちは健康に投資するという話もよく聞きますよね。
というわけで、資産形成の第一弾は健康への投資に関して書きます。
この記事では健康とお金に関する以下を読むことができます。
人生１００年時代こそ健康寿命が大切！
健康寿命とは？
病気や介護による日常生活の制限がなく元気に暮らすことのできる期間のこと、です。
下の図をみてください。日本人の平均寿命と健康寿命のデータです。
厚生労働省 第11回健康日本２１（第二次）推進専門委員会 資料より
男性の平均寿命 ８１歳、健康寿命 ７２歳、不健康な期間 ９年
女性の平均寿命 ８７歳、健康寿命 ７５歳、不健康な期間 １２年
となっています。つまり、人生において１０年前後は介護など何らかのサポートが必要となります。
人生100年時代、健康寿命を伸ばさなければ財政難に
現時点のデータでも、６０歳で引退した場合、その後の寿命は男性 ２１年、女性 ２７年の引退後人生があるわけです。未来の予測は難しいですが、少なくとも今よりも平均寿命が延びること可能性は高いでしょう。
もしかしたら、いま産まれている子どもたちの平均寿命は１００歳になるかもしれません。そうなると引退後人生が４０年もあることになります！
人生100年時代、なるべく健康寿命を伸ばさないと、稼げる時間は短くなり、医療や介護などで支出が増える不健康期間は長くなる（汗）
私達は従来どおりの生き方ではなく、１００年人生を見据えた生き方を模索する必要があります。
ベストセラー LIFE SHIFTから学べること
話題となった本 LIFE SHIFT は、そのような１００年人生での生き方を示してくれる本です。
人生１００年時代においては、従来どおりの教育→仕事→引退という「３ステージ」の人生ではなく、様々なステージを移行する 「マルチステージ」の人生が大切、と述べられていますね。
この本で提唱された、
- 生産性資産（スキルや知識）
- 活力資産（健康や友人家族）
- 変身資産（変化する意思と能力）
は、答えのないマルチステージの人生の人生において、我々の長い人生における羅針盤のような重要なものであると考えます。
３つの資産の価値は同列ではない
これらの資産が重要なことは論を待ちません。しかし、医師として働いている私としては、これら３つは同列ではなく活力資産の一つである健康こそすべての資産の土台である,と強く感じます。
健康でなければ何もできない、とは決して申し上げません。しかし多くの患者さんを診察する中で思うのは、健康でなくなると人生の制約は非常に大きい、ということです。
「健康」のお値段？
さて、健康というのは、大切な資産としてお金に換算できるのでしょうか。
私は医者ですので当然健康の重要さは知っています。しかし「健康のおいくら？」という視点は持ったことがありませんでした。
そこで調べてみると興味深いデータが報告されておりました。
世の中には実に様々なことを研究している方がいらっしゃいますねぇ。
「健康であること」にはとんでもない価値がある！
2007年発表の、人生満足度(life satisfaction)をお金に換算した論文をご紹介します。
原題：Putting a price tag on friends, relatives, and neighbours: Using surveys of life satisfaction to value social relationships.
邦題：友達や親戚、ご近所さんに値札をつける（ニコ意訳）
著者：NattavudhPowdthavee. ジャーナル：The Journal of Socio-Economics, 2008)
人間関係や健康がどのくらい人生満足度に寄与するかを調べ、それをお金に換算しています。読んでみると衝撃的な値段が出てきましたので、論文内の核となるデータを示しますね。
↓の図の四角で囲んだ部分をご覧ください。
少し分かりづらいのですが、健康状態が poor から goodやexcellentに改善することが、何ポンド（の人生満足度）に相当するか、が書かれています。
論文を参考に、筆者が円換算したものが下になります。
なんと！健康状態の改善というのは年間 約5000万円以上の価値があるというのです！
他のパラメータは何百万円単位ですから、まさに桁が違いますね！
もちろん、イギリスと日本の様々な違いは考慮されるべきですが、いかに健康が大切かということを示すものであると思います。
健康に投資しよう！（具体的な方法は？）
さて、健康がとても高い価値にある資産であることが改めて確認できました。
「健康が大切なのは言われなくてもわかるよ。で、どうすりゃいいの？」という声にお答えいたします笑。
健康法というと医師から見て全くインチキな方法も巷に溢れていますが、無視です。
そんな信頼性の低い情報は見ずに、ここでは厚生労働省が定めた国民の健康ための基本方針（健康日本２１）のオススメをみていきましょう。
健康日本２１：健康増進法に基づき策定された「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」で、国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向や国民の健康の増進の目標に関する事項等を定めたものです。http://www.kenkounippon21.gr.jp/index.html
私なりにまとめると以下になります。
□運動：３０分以上の運動を週２回以上の運動習慣をつけましょう
□食事：野菜多め、脂肪少なめ、味薄めの食事を心がけましょう。
□適正体重の維持：BMIは２５以下にキープしましょう
□休養：寝る時間は確保しましょう。
□飲酒：日本酒で1合、チューハイで350mlまでが一日の適度な飲酒です
□禁煙：今日からスパッとやめましょう
□歯の健康：歯科健診と虫歯治療をしっかりやりましょう。
□がんの予防：年齢に合わせてがん検診を受けましょう
□糖尿病と循環器病の予防：毎年健康診断を受けましょう。
注意：一般的な目安です。持病をお持ちの方は必ず主治医にご相談ください。
これらは実践するというのは、単なる健康法ではなく、健康という資産を守るための立派な投資であり資産形成です！
そういえば、健康の維持というのは、長期であり一見地味なので、インデックス投資にそっくりですね！「健康維持はインデックス投資」と考えるとモチベーションも上がるかもしれません笑。
私自身が実践している健康維持の方法についても、今後お伝えしたいと思います。
まとめ
１．寿命が長くなる中で、「健康へ投資」し「健康寿命を延ばす」ことは極めて大切である。
２．健康は、年間５０００万円以上という非常に価値ある資産である。
３．生活習慣の改善や健診などで、健康という資産をしっかり守ろう。
目指せ！健康なカラダとお財布！
