こんにちは、ニコ(夫)です。
医師は一般的に高収入な職業だと言われていますよね。たしかに専門医取得後の30代になると、勤務医でも年収は1000-1500万円程になることが多いです。ただ、大学院生の間は薄給な上に授業料も払うため、ゆとりがあるとは言えない生活を送ることもあります。
実際のところ医者夫婦の年収と支出はどうなっているのでしょうか。気になる方もいるかと思います。
医者はそれなりに高収入だが、支出も多く貯蓄が不十分な人も多い
都市伝説的に言われていることですが、これは事実です。
私の知り合いでも、独身で家賃25万円のマンションに住んでいたり、超都心に住みながらベンツに乗っている医師がいます。
家計管理については、「なんだかんだ毎月プラスだから細かく家計は見ていない」「激務のストレス発散で買い物や外食は結構している」という話もよく聞きます。
必読の書、となりの億万長者の筆者も次のように述べています。「家計予算だ、資産運用計画だと時間を使うより、その分働いたほうが収入が増えるんだから、そんな無駄な事をしなくたって良いじゃないか、という医者は多い。」
このように医師という職業はそれなりに高収入ですが、支出もかなり大きい人が多いと思います。つまり、家計管理をしっかりしないと医者夫婦であっても簡単に家計が破綻してしまう危険があります。
というわけで、我が家の2023年の家計予算を作成し、家計管理の基礎固めをしようと思います。この記事が我々と同じ勤務医夫婦の先生や、いわゆるパワーカップルの方々の参考になれば幸いです。
2023年 収入の見積り
まず、我が家の家族構成です。収入は主に夫婦共働きの二馬力で稼いだ給与です。
我が家のスペック
- ニコ(夫):30代、専門医、医学博士、総合病院勤務
- マコ(妻):30代、専門医、大学病院勤務
- 子供:3人、小学生1人+保育園2人
- 住居:東京(都心部)、賃貸マンション
2023年の年収については、急な異動がなければ定期的な給与のみで手取り約1600-1700万円の予定です。多少変動する可能性がありますが、とりあえず手取り140万円×12か月=1680万円としました。
予算に組み入れる収入は定期的な給与所得のみです。職場の当直や超過勤務手当は含みますが、臨時所得(スポットバイトや講演料、各種ポイント、配当金や株式譲渡所得など)は考慮していません。
2023年 支出の見積り
1.支出は手取りの3分の2以下に
まず支出と貯金のバランスについてです。我が家では私の財産告白の著者、本多静六先生の「月給4分の1天引き貯金」にならって「月給の3分の1天引き貯金」を実践しています。
したがって予算作成のルールは「手取りの3分の2で生活、残り3分の1は貯蓄へ」、これだけです。つまり、貯蓄率が33%以上になるように支出の予算を立てていきます。
2.2023年の支出の詳細
さて、2023年の具体的な支出各項目の予算を以下の表にまとめました。
項目 | 毎月 | 年間 |
家賃 | 230,000 | 2,760,000 |
民間保険 (医師賠償保険、生命保険など) | 21,000 | 252,000 |
光熱水道 | 28,000 | 336,000 |
携帯、インターネット | 15,000 | 180,000 |
サブスクサービス★ | 11,000 | 132,000 |
交通費(通勤など必須のもの) | 50,000 | 600,000 |
タクシー★ | 15,000 | 180,000 |
養育費 (保育園、学校、学童など) | 20,000 | 240,000 |
習い事 | 110,000 | 1,320,000 |
食料品 | 110,000 | 1,320,000 |
外食★ | 20,000 | 240,000 |
日用品 | 20,000 | 240,000 |
理容美容・クリーニング | 25,000 | 300,000 |
衣服★ | 15,000 | 180,000 |
Suica支払い (主に交通費や日用品など) | 100,000 | 1,2000,000 |
交際費 ★ | 10,000 | 120,000 |
特別な支出★ (旅行や大きな買い物など) | 70,000 | 840,000 |
仕事関係(本・学会費など) | 15,000 | 180,000 |
その他 (医療費など臨時出費) | 40,000 | 480,000 |
合計 | 925,000 | 11,100,000 |
1100万円超えの生活費・・・一般家庭よりはかなり支出が大きいですね・・・
- 特別な支出:旅行や家具購入などはやや多めに見積もっています。
- その他:医療費など予定外のアクシデントによる出費などは念のため多めに見積もってます。
この予算は「ここまで使って良い」ではなく、「最悪の場合でも支出をこれ以下にコントロール」という指標です。夫婦で相談しながら日々の生活を改善し、なるべく小さく収めたいと思います。
具体的には、サブスク、タクシー、衣服、美容理容、習い事については大いに改善の余地がありそうです。これらはトータルで20-30%は減らす努力が必要かもしれません。
2023年 予算まとめ
- 予定年収(手取り):1680万円 (配当や譲渡所得は除く)
- 予定支出:1110万円。
- 予定貯蓄:570万円(貯蓄率:34%)
上記はあくまで最低目標。できれば貯蓄率を40%に上げるぞ!
貯金と投資について
さて、貯金の使いみちですが、我が家ではこれまで通り最低限必要な貯金+インデックス投資を継続していきます。
1.ニコ(夫)
生活防衛資金はすでに確保されていますので、余剰資金は基本的に投資に回します。
これまで実施してきた2割を現金、8割を株式のインデックス投資で積み立てを継続する予定です。
コアとなる資産はバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)とeMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)です。SBI証券と楽天証券の口座で、定期積立(ETF、投資信託)+iDeco+積立NISAを愚直に積み立てていきます。
ETF(VT)については、住信SBIネット銀行のドルをスポット購入し、SBI証券でVTを定額(ドル建て)を定期買い付けしています。投資信託では楽天証券でeMAXIS slim全世界株式を毎月淡々と買っています。
個別株も少額買っていますが、総額は資産10%以下の範囲です。
2.マコ(妻)
楽天証券でiDecoと積立NISA枠で全世界株式のインデックス投資信託を積み立て、残りは日本円を貯金しています。
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最後に
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
我が家の目標である「手取りの3分の2で生活、残り3分の1は貯蓄へ」を実現すべく、勤務医夫婦の2023年予算を作成しました。
参考になりましたでしょうか? ツッコミどころ満載でしょうか?アドバイスなどいただけると嬉しいです。
資産形成 =(収入-支出)+ 資産×運用利回り
上の式は、よく言われる資産形成の方程式です。
- 収入を上げる。
- 支出を減らす。
- リスクをとって資産運用する。
この3つが大切ですが、当直バイトなどで「人生を切り売りして収入を増やす」のではなく、節約や節税で「支出を減らす」ことにしっかり取り組む方針です。
そして、貯蓄したお金は長期のインデックス投資を中心に少しずつ増やせればと思っています。